よくある質問

(答えは順次追記します→ひととおり書き込んでみました2017.4)

■研究室の選択を迷っている学生向け

  1. 景観研では卒業研究以外にどういうことをするんですか(回答)地域のことを考える人材になるための教養や視野を広げることを多彩にやります.教員から指示するものもあれば,研究室メンバーを中心に学生が自発的にやるものもあります.例えば以下のようなものがあります.活動・業績リストも参照してください.
    1. 「東京の近代化遺産を巡る」見学会(東大景観研・法政大景観研共催)
      都市の近代化の過程や現在の都市デザイン・公共空間デザインを知る見学会に参加します.M1は事前準備の上,引率・説明をします.
      #東大景観研や早稲田大景観・デザイン研とは交流多いです.
    2. 3年生ゼミナール見学会
      3年生ゼミナールはいろいろなところに見学に行きます.これは3年生だけでなく,研究室全体の行事として行っています.過年度は次のとおりでした.

      • 2014年度
        • 横浜のアーバンデザイン(都市デザイン)
        • 勝鬨橋の歴史と西仲橋のデザイン(橋梁デザイン)
        • 緑のデザイン・江戸川緑散歩(植物生態学の基礎知識とランドスケープデザイン)
        • JFEスチール東日本製鉄所見学(素材への理解)
      • 2015年度
        • 横浜のアーバンデザイン(都市デザイン)
        • 明治神宮内外苑の緑と計画(都市史と樹木・造園に関する基礎知識)
        • 大手町川端緑道と銀座裏道(計画・非計画のパブリックスペース)
      • 2016年度
        • 東京外郭環状自動車道・東名JCT現場見学(ドボクのスケールを感じる見学会)[協力・NEXCO中日本]
        • GSDW2016展示会+渋谷街歩き(先輩が参加・運営したデザインワークショップの成果展示見学と,その対象地である渋谷の成り立ち理解)
        • 横浜・川崎海上見学会(港湾の仕事・海から見た都市)[協力・国土交通省関東地方整備局京浜港湾事務所]
        • 横浜のアーバンデザイン(都市デザイン)[協力・横浜市都市デザイン室]
        • 上野台地凸凹散歩(学生企画)
    3. 景観・デザイン研究発表会への模型展示
      デザインスタジオ2で製作した都市模型を,景観・デザイン研究発表会(いわゆる「学会」というやつです)に展示します.景観研3年生には毎年模型手直しとパネル製作,現地での説明をしてもらっています.2017年12月は京都大学で開催です.関連業界の人たちと知り合いになるチャンスでもあります.
    4. 設計コンペ等への参加
      これは学生主体となりますが,研究室内外のメンバーが参加するコンペに,3年生有志も参加します.
    5. イベントへのスタッフ参加
      「外濠市民塾」など,研究室が関係するイベントにスタッフとして参加します.自分たちの専門性と社会との接点を体感でき,また他大学や地域の皆さんとの交流もできるので視野が広がります.
    6. アルバイト
      景観に関連する設計事務所やコンサルタントでアルバイトをすることもできます.模型製作や資料づくりなどです.自分の時間を切り売りするバイト(居酒屋など)よりは専門的なスキルが身につくのでよいと思います.
    7. ゼミ合宿
      景観研年間行事の中で最大のイベントです.春から見学先やルートを議論して決めます.よい風景を見たり,景観デザインの好事例を見たり,地域の風景と歴史の関係を見たりします.できるところでは川遊びもします.単なる観光旅行ではなく,景観の観点を広める旅(フィールドサーベイ)です.一人ではなくみんなで行くことで様々な発見を共有します.幹事はM1(修士1年生)です.
  2. 景観研に入って身につくスキルは何ですか
    (回答)当然ながら,それは研究室にいる間にあなたがしたことに依存します.以下は教員の希望にすぎませんが一応考えていることを記します.

    1. 卒業研究を通じて習得すること
      • 物事を論理的に説明するスキル(「うまく言えません」は何も考えていないのと同じ)
      • 科学的方法によって何かを解明するスキル.文献調査,データの取得,統計的処理,考察などの具体的手法.
      • 定められた時間の中で,何かを成し遂げるセルフマネジメント.
      • 具体的なツールとしては,GISによるデータ分析,イラストレータ,フォトショップなどのグラフィック系ソフト,VR(まだ導入したところ),統計解析など.模型製作,パネルデザイン,印刷物のデザインなども.
    2. 卒業研究以外の研究室生活・活動を通じて習得すること
      • 良好な都市空間・自然景観・地域・国土などに対する実感的理解
      • 良好な景観デザイン事例に関する技術的理解
      • 地域を特徴付ける自然・歴史・文化へのまなざし
    3. 全体として(ややいいすぎか…)
      • 都市や国土と人間生活の関係を包括的に理解する視点の獲得.
      • 都市や国土と人間生活の関係を良好に保つためのシビルエンジニアの役割の理解
      • 自分がそこにどのように貢献するかについての思考.
  3. 景観研に向いていないタイプってありますか
    (回答)好奇心が旺盛でないタイプ,すぐにわかったつもりになってしまうタイプ,回り道が嫌いなタイプ,そして自分の持っている力の80%位しか出したくないタイプは,景観研に来てもあまり幸せになれないと思います.
  4. 都市プランニング系の他のゼミとはどうちがうんですか
    (回答)難しい質問です.当事者である私には客観的に説明できません.が,景観研で大事にしていることは次のことです.これであなた自身が判断してください.

    • よい都市空間を作り出すためには,研究でも実践でも,現場を知ることが大切.まずは現地をくまなく歩くことから始まる.
    • 工学を構成している理論や技術は,それを使う技術者の考え方しだいで良く悪くも使われる.そういう意味で技術思想は大切にしたい.
    • 我々自身が都市におもしろみを感じ,国土に敬意を持っていなければ,よい空間が作れるはずはない.だから勉強だと思って旅をすべき.
    • すぐに役に立つことは重要.でも,すぐに役に立たないかもしれないけれど面白い(interesting)ことも重要.

    (追記)
    学生によると,他の研究室に比べてグループでの取り組み(コンペ参加,見学会,プロジェクト)が圧倒的に多いのだそうです.私は研究室ってそういうものだと思っていたので,へーそうなのね,と思いました.
    (追記2)
    先輩・後輩が絡む活動が比較的多いらしいです.飲みサーならぬ飲み研究室との評判もあるようですが,みんなでご飯食べにいくところが居酒屋が多いというような…まあいいや.楽しくやってますよ.そういうときに研究とは関係ない話ができるのが貴重なのです.

  5. 大学院に行った方がいいですか
    (回答)行った方がいいと思います.理由は3つ.

    • 理系の大学教育は研究室配属後に本格的に始まる.学部卒で就職してしまうと,その期間が大変短くなってしまう.
    • 一通りの専門的知識を身につけた状態で,さまざまな体験ができるのが大学院の利点.視野が広がることは間違いない.
    • この業界を目指す限り,就職上不利にはならない(もちろん充実した大学院生活を送ることが前提です).生涯賃金は学部卒より修士修了の方が高いという統計もあります.
  6. 実は他大学の大学院受験を考えているんです
    (回答)いいんじゃないでしょうか.挑戦することはいいことです.ただし,大学院選びは大学選びとはかなり違います.大学のネームバリューより,どの教員の研究室に行きたいか,ということが中心になります.よく情報収集して決断してください.
  7. 景観研に行って,将来役に立ちますか
    (回答)就職して「景観の仕事」をするかどうかといえば,その確率自体は低いと思います.しかし,民間でも公務員でも,広い見識を求められる仕事についた場合には,ものの見方やとらえ方について,景観研で見聞きしたこと(自分の卒論,同級生や先輩後輩の論文,研究室内イベントなど)が役立つと思います.その意味でも好奇心旺盛に活動することが将来につながると思います.

■学生一般向け

  1. 景観って,見た目ですよね
    (回答)見た目の部分もありますが,その対象によってたくさんのことを考える必要があります.構造物ならば素材の適正な使用,使用性が高いことなども景観概念に入ります.街並みや地域の景観であれば,歴史的成り立ちやその景観を支える人間活動の積み上げ,維持管理の仕組みなども景観概念に入ります.いずれにせよ,単にカッコイイとか整っているというだけでは足りません.
  2. 良い景観って,何ですか
    (回答)そういう質問をしたいあなたは景観研に来ましょう.これもすぐに答えられる質問ではありません.まず「良い景観」の評価軸は一つではありません.場所に応じてどの評価軸を考えたら良いかを検討することから「良い景観」の議論が始まります.
    戦後の公共事業は事前に設定された「基準(技術基準)」をクリアすることが設計の中心でした.そのような発想の延長では「良い景観」の議論そのものが不毛になってしまいます.景観は技術基準ではなく,「どのような要件をクリアすべきか」と考えることに近い概念です.
  3. 都市プランニング系に興味があるのに,必修のハード系科目が苦痛です
    (回答)それは同情します.でも,都市環境デザイン工学科出身で都市プランニング系に進むことの将来の強みは,ハード系の科目の中身もわかっているということです.つまりエンジニアリングもわかった上で都市プランニング系のことを発想できる.これは将来とても大事な技能になります.頑張ってこなしてください.
  4. デザインには興味がないのに必修で模型を作らされるのが苦痛です
    (回答)はい,これもわかります.でもドボクの世界は様々な職種の人たちが集まって機能しています.模型を作って形を考えている人がいる,ということを実感するにはやってみるのが一番です.もしかしたら模型を作って考えろ,という発注側になるかもしれないし.やったことのない仕事は依頼しにくいですよ.
    私も学生時代に,そのときには絶対将来やらないと思った土質実験や水理実験,コンクリートの実験やりました.その辺に関する想像力がついたことは財産だと思っています.
  5. 福井センセイはあんまり部屋にいませんが,授業以外は何をやっているんですか
    (回答)いや,結構いる方だと思います(断言).最近は確かにいない日が増えてきました.いないときは,学部を代表した仕事をしていたり,国や自治体の景観に関する委員会に出席して専門家として意見を言ったり,学会のイベント(例えばデザイン賞)の企画の打ち合わせや運営に関する打ち合わせをしています.また専門分野に関する情報収集のために各種セミナーに参加していることもあります.授業以外は遊んでいるわけではありません.念のため.

■大学院志望の留学生向け

  1. 修士課程の研究生として受け入れてもらえませんか.
    (回答)いいえ.景観研究室では修士課程の研究生は原則として受け入れません.
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