卒業生の繋がり

今日はゼミ後に修士修了生のH君とW君が来てくれて、現役生を交えていつもの店に飲みに行きました。まだ修了して1月も経っていないけれども卒業生の存在感は大きくて、研究室の人の繋がりを感じました。先週は富山に赴任するY君が、その前の週はUさんも来てくれて、嬉しい限りです。法政景観研は今年で6年目。卒業生の繋がりが財産になりつつあります。

ところで、現役生の間では「景観研は飲み研究室」みたいな評判もあるようですが、ただ飲んでるわけじゃないのです。打ち解けた雰囲気で結構大事な話もしているつもりです。

それは大人の世界では当たり前のことで、サークルの飲み会とは似ているようで違うのです。

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新年度始動

昨年度は論文生18人いて、いろいろみんな頑張ってくれて、いいことも残念なこともあったけど、あまりに時の流れが激しくてブログまでたどり着きませんでした。

今日、新年度の研究室ガイダンスを挙行。えっ、あれからもう1年⁉︎という想いもありつつ、新しい1年が始まります。研究室6期生である4年生の不安と期待の混じった顔、M1M2のちょっと不安げな先輩面。毎年のことですが私にとっては期待と希望に満ちた瞬間です。

新歓の懇親会には卒業生も来てくれて、これは嬉しい限りです。話を聞くと仕事はそれなりに大変そうだけど、充実した様子がよくわかります。在学生にもいい刺激を与えてくれたと思います。

研究室はひとりひとり孤独に卒業するものではなく、人のつながりを展開していく基盤です。そんな連帯感を新4年生にも感じて欲しいと思います。

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日本経済新聞2016.10.17

img_56501時間近く記者さんといろいろな意見交換をして面白かったのですが、記事としては当たり障りのないこの程度の露出。まあ妥当ですね。

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ゼミ合宿(尾道・芸予諸島・呉・広島・錦帯橋)

2016年のゼミ合宿は、尾道・芸予諸島・呉・広島・錦帯橋。ちょっと欲張って強行軍でしたが天候に恵まれて瀬戸内のきれいな風景を堪能してきました。

ゼミ合宿は春から企画を立てて、ルートを決めたら手分けをして見所を調べて毎週発表します。その成果をしおりに製本してガイドブック代わりに。学生さんには「旅行じゃないよ」と言うのだけれど、そのココロは、名所に行って記念写真を撮っておいしいモノ食べて帰るというようなスタンプラリー的なものではなく、その場所の成り立ちに思いを馳せ、その風景を守ってきた営みによりそう知識と想像力をもってまわって欲しいということです。だから、できるだけ現地の方にガイドをお願いしています。また構造物や空間の設計については専門的な内容を知った上で、風景としても実感して欲しい。

今年のヒットは、因島大橋を眺める展望台が荒れ放題でまともに橋の姿を見ることができなかった一方、多々羅大橋は道の駅から快適にすばらしくよく見え、「視点場って大事だね」とみんなが実感できたこと。大三島の宿は旧宗方小学校の校舎で、海に入ったりグラウンドで豪華バーベキュー(タイ4尾!)、星もきれいだったこと。伝統的建造物群保存地区の御手洗はボランティアガイドの方にご案内いただき、舟運が盛んだった頃の港の繁栄を感じ取ることができただけでなく、昼食のあなごめしが美味だったこと。呉の本庄水源地ダム(個人的には2回目でしたが、それでもやはり)すばらしかったこと。呉の飲み屋のテラス席が心地よくてすっかり愉快な気分になったこと。鶴見橋の、一見地味だが橋の形式、周囲とのレベル差の取り合い、ファニチャーのディテールまでよくぞここまで精度高くやったな、ということを改めて確認したこと。太田川大橋のこれまでに見たこともないデザインに感動したこと。こういうのを枚挙に暇がないっていうんですね。

幹事をやってくれたM1のO君、お疲れ様でした。でももっとみんなに仕事を振ってもいいと思うよ。

余談:家族にお土産で買って帰った因島のはっさくゼリーとはっさくスライスのシロップ漬けはとてもおいしかったです。お勧め。

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GSDW2016最終講評

今年もGroundscape Design Workshopに研究室の4年生3名が参加しました。その姿を見届けようと最終講評に参加してきました。このデザインワークショップでは渋谷の駅前広場の設計提案をテーマに、建築・土木・造園などの4-5名の混成チームが6班、8日間にわたって濃密なワークショップを行います。普段からみっちりとデザインの訓練を続けている建築の学生に比べて、都市環境の学生はそんなにデザインワークに慣れているわけではないし、渋谷の現地に行ってスケッチ16枚書いて議論する、なんていうハードワークもしたことがありません。そんな状況ではチームの中で大きな貢献もできないし、議論に参加したくても知識も体験も不足していること、アイデアを出そうにも手が動かないことを痛感したはず。実際、最終発表で一言も言葉を発せない学生もいました。
 でも現時点では私はそれでいいと思っています。これまではほとんどデザインのための訓練はしていないのだから。自分の力量を知って、ここからスタートです。だから今日の悔しい気持ちを忘れないように、メモでもSNSでもいいのできちんと記録しておいて欲しいです。自分のできることはこの程度、と意固地になってしまうのではなく、貪欲に力をつけてもらいたい。
 そしてワークショップのスタッフとしてはM1のE君が運営代表として、他にもM2がポスター作成から当日運営まで頑張ってくれました。学会投稿の締切とワークショップ期間が重なって、とても大変だったと思うけれど、よくやったと思います。E君は7月に郡上八幡で学校橋から飛び込んでから少し度胸がついたかな。
4年生もM1もM2も、それぞれの課題を抱えながら、着実に伸びていることを実感した夏の終わりでした。
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景観研合宿のルール

今週水曜日から毎年恒例の研究室合宿です。今年は尾道から瀬戸内の島々を橋やフェリーでわたり、呉、広島、岩国まで行きます。その模様は学生も研究室facebookで報告するでしょうし、ここでも何か書こうと思いますが、今日は景観研合宿のルールを紹介します。ただの旅行ではなく、行った先の地域景観を注意深く見て、解釈することを踏まえてのルールです。

<<景観研合宿のルール>>

  1. 自分の五感をフル稼働させること
    • スマホべったりは禁止。合宿の間はバーチャル空間からできるだけ離れて現実世界をみること
    • せっかく普段と違う場所にきたのだから、移動中は窓の外の風景に注目すること
    • 移動中爆睡してしまうほど深酒・夜更かししないこと。もったいないし、運転者に失礼
  2. メモをとること・スケッチをすること
    • 現地で見た風景や聞いたことは、その場で解釈して記録すること
    • 特にガイドの説明がつくところはメモ必須。漫然と「行っただけ」にならないように
  3. 歩ける靴で来ること
    • いつもの見学会と同様、まちあるきは結構きついです。歩きやすい靴で来ること
    • 水辺ではクロックスやサンダルも必須と思いますが、それで兼用は無理です
  4. カーナビに頼らないこと
    • カーナビは現在位置確認に使って良いが、目的地を入力してはいけない
    • 初めての場所をカーナビの指示通りに走っていると、位置関係や距離感を主体的に把握することができません
  5. 地域の食と酒を楽しむこと
    • 言わずもがな。風景と食文化は一体
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平成27年度都市環境デザイン工学専攻学位記授与式祝辞

平成27年度は専攻主任を務めました。最後の大きな仕事だった学位記授与式の祝辞を記録としてここに掲載します。読み返してみるとあまりまとまっていませんが、自分の反省を含めて。

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12名の修士の皆さん、修了おめでとうございます。6年間またはそれ以上かかったかもしれませんが、大学生活はどうだったでしょうか。満足のいくものだったでしょうか。あと10日もすれば新1年生がこの田町校舎にやってきますが、新入生だった自分と比べて、今はどうでしょうか。
私は皆さんよりも法政で過ごした期間は短いのですが、ご縁があって皆さんが修了するタイミングで専攻主任となりましたので、はなむけの言葉を贈りたいと思います。ただし、勝手なことをいいますので、あまり素直に受け取らないでください。こうやってなんだか偉そうにしゃべる人の話を、これから何百回と聞くと思います。そういう話は一定程度把握せざるを得ませんが、吟味せずに受け取るのはやめた方がよい。法政の、特に都市環の学生は素直だから、ちょっと心配です。
2年前、みなさんが大学院を受験するとき、志望理由を書いたり、面接で説明することがあったと思います。「専門性を高める」「この分野をより深く知る」といったことばを使ったのではないでしょうか。
理系はスペシャリスト、文系はゼネラリスト。だから理系は専門家として訓練すればよい。そんなステレオタイプの考え方があります。しかし我々のフィールド(あえて専門分野といいません)であるシビルエンジニアリングでは、スペシャリストとゼネラリストの両方の素養を求められます。それは我々の仕事は全体として社会に対する責任を負っているからです。つまり自分の責任範囲はここまでだから他のことはわかりません、と言ってもそれでは社会に対する説明にならないのです。
私には、自分の専門とは異なる分野で何人かの尊敬するエンジニア、実務者がいます。例えば元国土交通省の西川和廣さん、橋梁の専門家です。鉄道の石橋忠良さん、道路の岩間滋さん。河川環境の福留脩文さん。こうしたみなさんはもちろんその分野の知識の深さや経験は並大抵のものではありません。それよりも私が大切だと思うのは、その専門性に裏打ちされた、仕事に対する価値観や大局観、より具体的には「いま我々が解決しなければいけない社会的問題は何で、いまの当たり前をどう変えなければいけないのか」ということに関する意識です。そうした意識を常に持ち続けているのが、シビルエンジニアの目指す姿だと思っています。
みなさんは4月からそれぞれの仕事につくと思いますが、その背後にある考え方は会社や組織の利益です。シビルエンジニアは、そうした社益のためだけに働いてはいけないと私は思います。就職してしばらくは仕事を覚えるのに精一杯と思います。実は皆さんの受ける新入社員教育の中には、そうした組織の利益を第一に置く思想があたりまえのものとして公然と仕込まれています。「組織のために働く。それが社会人たるもの」ということです。
一方で、いま、この国の、あるいは地方の行く先をどうするのか、大変揺れていることは皆さんも感じていると思います。この10年20年でうまく軌道が示せなければ、この国は厳しい状況になるでしょう。君たちの世代がその方針を考えるときの実質的な中心になる。もちろん少し上の私たちの世代にも相応の役目があります。国の偉い人が考えるのではありません。我々自身に責任があります。そのときには組織の維持や権力争いは些末なことになるのではないでしょうか。それを超えた議論ができるような準備を是非しておいて欲しいと思います。
もちろん、「仕事をきちんと覚える。技術を身につける。経験をたくさんする」ということが基礎になるのは間違いがありません。しかし、大学6年間、特に後半2年で一定程度触れたはずの「シビルエンジニアとしての倫理観や価値観」については、それを所属組織の論理とは切り離して考えられるようにして欲しい、ということです。これは簡単なことではありません。職場以外の情報、技術情報以外の広い教養を自分のものにする努力が要ります。社会の仕組み、世界情勢、地域の文化、歴史、人間、そういったものへの興味を持ち続けて欲しい。
皆さんは大学の学科を選ぶ時点で、一度他の選択肢を捨ててここを選択したことで将来の可能性を狭めています。ここからは、その選択を起点にして、新たに可能性を広げることになります。5年後の自分のため、そして10年後の自分のために何を学んだらよいかを考えて、日々を過ごしてもらえたらと思います。
最後になりますが、今後のみなさんの活躍を心から楽しみにしています。教員にとって、巣立った若者が成長した姿を見るのは大きな喜びです。たまには戻ってきて元気な顔を見せ、後輩に先輩風を吹かせてください。本日は修了おめでとうございます。

(平成28年3月24日法政大学市ヶ谷田町校舎T511教室にて)

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